不滅のアレグレット

1974年初出 松本零士
小学館ビッグコミックス

今はなきFMレコパル誌上に連載されたクラシック音楽の世界に生きる偉人、有名人を一話完結漫画形式で紹介する企画もの。

原案に三浦潤という方が協力されているので、純粋に松本零士の創作とは言い難いかもしれませんが、出てくるキャラやストーリーの進め方は作者以外のなにものでもないといった印象。

ただ本作、クラシック音楽に興味のない人にとってはどうにも楽しめないってのはさすがにあります。

私も同様で、フントベングラーとかシャルルミュンシュとか言われても全く誰のことかわからん。

クラシック音楽好きで松本零士ファンと言う方がおられたらまさにストライクだとは思いますが、それがどれぐらいの数になるのか、想像もつきません。

ただ、クラシック音楽に造詣の深い作者の筆はいつも以上に饒舌であるような気もします。

ニッチではありますが、ファンとしては興味深い一冊なのではないでしょうか。

余談ですが、小学館から発売されていた当時のシリーズは1冊ごとに別の漫画家にバトンタッチしてます。

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