戦場まんがシリーズ

1973年初出 松本零士
小学館少年サンデーコミックス 全9巻

こういう作品が少年サンデーに載っていたというのだからすごい時代もあったものです。

少年どころか、大人でも好事家しか好まぬ内容のシリーズなのでは、と思うんですが、さてどうなんでしょうか。

で、私の場合、好事家は好事家でもSFやホラーの好事家なわけでして、大戦中の戦場とか戦闘機とか戦車とか銃とか、もう、まるで興味がわかないんですね。

結局戦争という不条理に人生を狂わされた男達の、はかなくも戦場にその命を散らしてしまったロマンチシズムであったり、自己犠牲のストイシズムなんかを描きたいと言うことなんだと思うんですが、それを物語として私は楽しめない。

別に思想的に云々というわけではなく、想像力を刺激されないんですね。

楽しみ方がわからない、というか。

他にも作者は同じ傾向の作品「ザコクピット」「ハードメタル」「ケースハード」等のシリーズを後に発表してますが、私は全部ダメ。

個人的に松本零士のお家芸でありながら、私にとっての鬼門がこの「戦場もの」ですね。

ファンだったので一通り目を通してはいますが、好きになれません。

もうこりゃ好みなんでどうしようもない。

面目ない。

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