GNIDROLOG

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つい最近まで80年代のバンドだと勝手に思い込んでました。

というのも、びっくりするぐらいギターの音色がヘヴィだったから、なんです。

この時代にしちゃあ桁外れの轟音だったんじゃないか?という気がしますね。

楽曲の場面によっては、同時期に活動してたブラック・サバスのギターサウンドより重く感じられるシーンもあったりして。

いったいどんなエフェクター使ってたのか知りたいぐらいですが、後のデスメタルの隆盛を鑑みるなら先駆的だったのでは、と思ったり。

エレキギターの歪み具合のみに話を絞るなら、ですけどね。

私が聴いたのはIn Spite Of Harry’s Toenail(1972)とLady Lake(1972)の2枚だけなんですけど、まー、捻じくれてます。

初期クリムゾンの陰鬱で叙情的なスタイルを見事に踏襲してるな、と思いつつも、クリムゾンほどの計画性がないんで、とかく突拍子もない感じでして。

落差ありすぎるだろう、と思える展開や、破綻してるのでは・・と首をひねる進行もなんのその。

ただ、力技で押し通すだけではなく「引きの演出」が巧みなんで、予想外のリリシズムにハートを鷲掴みにされちゃったりもするんですよね。

ヴォーカルが甲高い声で半音進行の奇妙な歌メロを切々と歌うのも特徴的。

なんじゃこりゃ、と思っちゃったらアウトでしょうけど、一度はまるとこれがクセになる。

ギターのリフが楽曲を牽引していくタイプなんで、ハードロック的と言ったほうがいいのかもしれませんが、管楽器がこれでもかと大活躍する上に、2ndではいささかジャズに傾倒していったりもしてるんで、もう、屈折があちこちで小爆発おこしてるような印象を受けたりも。

エキセントリックかつ凶暴なんだけど、それでいて哀調を帯びた繊細な音でもあるという変わり種。

よくぞこのとっ散らかった内容をアルバムにまとめ上げたな、とも思います。

クリムゾンの亜流と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、割とテクニック的にはちゃんとしてるし、系統図に他の近縁種が存在しないと思うんで、続けていればとんでもないバンドになったかも、という気がしなくもありません。

私は聴いててちょっと気持ちよかったりします。

ああ、こじらせてる。

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