
元RARE BIRDのキーボード奏者、グレアム・フィールドが結成したバンド。
鍵盤メインのキーボードロックなんですけど、これが殊の外良い。
どちらかと言うと実験性や派手なインタープレイが目立つタイプではなく、正統派なブリティッシュロックといった印象なんですが、ツボをつくメロディ作りがやたらうまいんですよね。
語弊があるかも知れませんが、ある意味ポップだ、と言っていいかもしれない。
かといってメインストリームな方向性に色気を見せているわけじゃない。
匙加減が上手。
楽曲もバラエティに富んでいて多彩。
あくまで英国ロックの範疇に収まるソングライティングではあるんですが、この優美さとドラマチックさをスルーしてしまうのはもったいないと思いますね。
ギターも兼任するイアン・パリーの歌が伸びやかで実力派、というのも大きなセールスポイント。
あまり知られていないグループですが、この頃大量に居たキーボードロックバンドと比べても見劣りする部分はないように思いますね。
ところどころでPROCOL HARUMを思い出したりもするんですけど、ヴォーカルが達者な分、本家を上回っているんじゃないか?と感じたりも。
1曲目は名曲。
おそらくアルバムは71年発表のこの1枚だけ。
しかしRARE BIRDは一体なんだったんだ?と思いますね。
一人になったほうがいいアルバム作ってるじゃないかよ、って。
そこはまあ、私の好みの問題なのかもしれませんけど。
