ピンクフロイドのギタリストであるデイヴギルモアの、78年作以来22年ぶりになるソロアルバム。
さて私にとってのフロイドとはギルモアであり、リチャードライトなので、もうね、94年の「対」以降、全く音沙汰のなかったフロイドの空白期間を埋める感涙の1枚になったのは間違いないです。
格別何か新しいことをやっているわけではありません。
いつものギルモアのプレイなんですが、そのプレイがね、世界を見渡してもそうそう耳にすることのない彼だけのもの、となれば話は別です。
相変わらずギターのタイム感がもう、素晴らしくて。
1曲目、ギターが切り込んでくる瞬間なんて鳥肌が立ちます。
フロイドのページでも書きましたが、コンマ数秒に命をかけているのか、と言いたくなるほど絶妙の譜割りなんです。
まさにギルモアだけの夢幻世界。
しっとりと落ち着いた内容のアルバムですが、フロイドファンなら文句のつけようがない内容だと思います。
とても60歳のクリエイティビティとは思えません。
本家にも劣らぬ名盤。
