CLEAR BLUE SKY

CLEAR BLUE SKY

いきなり歪みまくった凶暴なギターリフでアルバムは幕を開けるので、ああこりゃハードロック系のバンドだったか、私が期待するような音ではないかも・・・と瞬時落胆するも、これがどうしてどうしてなかなか一筋縄ではいかない。

私が聴いたのは70年発表の「CLEAR BLUE SKY」なんですが、このバンドが特徴的なのは、初期ディープ・パープルと似た感じのハードロック前夜っぽいサウンドを希求しつつも、収録された楽曲はハードロックの文脈で全部語り尽くせない点にあるように思います。

あんまりいい表現じゃないんですけどね、どこか「すっぽぬけた」ような感じがあるんですよね。

なんだ、今CDが飛んだのか?!と錯覚しそうになる唐突な展開があったり。

甲高い声のヴォーカルが歌う歌メロがなんか変だったり。

凶暴なサウンドの割には音色が多彩だったり。

あとから調べて驚いたのは、このバンドが3ピースで、メンバーが全員10代だったこと。

よくまあ、たった3人でこれだけ多彩な表現ができたものだな、と。

誰が曲作りのイニシアチブを握ってるのかわかりませんが、10代でこれだけやれれば相当なもの。

飽きさせない工夫、アレンジの妙があるんですよね。

ベースにあるのはまちがいなくあの頃のハードロックなんですけど、味付けも盛り付けも規格外な印象を受けるのがこのバンドの個性かと思います。

のちのTOOLにつながるものがあるような気もしますね。

ひねくれたハードロックの秀作。

プログレファンの琴線にふれるものもあるんじゃないかと。

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