オススメの一作!

ええじゃない課

1982年初版 山上たつひこ秋田書店チャンピオンコミックス 全6巻 個性の強い連中の集まった玉鹿市市役所に勤務することになった主人公、須崎君のドタバタな日々を描いたギャグ。 おおむねいつもの山上ノリではあるんですが、中盤ぐらいからそれぞれの...

がきデカ

1974年初出 山上たつひこ秋田書店少年チャンピオンコミックス 全26巻 現代ギャグ漫画の基礎骨格を作った分水嶺たる作品。 あらゆるギャグ漫画家が、我も我もと、がきデカを模倣しまくったように思います。 吉田戦車の登場ぐらいまでそれは続いたの...

おろち

1969年初出 楳図かずお秋田文庫 全4巻 不老不死で不思議な能力を持つ少女「おろち」をタイトルに冠しておきながら、何故か本人を狂言回しとして描いたオムニバス形式の連作人間ドラマ。 この「おろちが狂言回しである」というのが本作のキモだと思い...

漂流教室

1972年初出 楳図かずお小学館少年サンデーコミックス 全11巻 問答無用の必殺の傑作。 何度もドラマ化、映画化、舞台化された作品ですが、そのどれもが原作の素晴らしさに寸分たりとも及んでない、という名作中の名作でしょうね。 教室まるごとが荒...

ケイの凄春

1978年初版 小池一夫/小島剛夕双葉社アクションコミックス 全14巻 武家社会の体面やしきたりをなげうって、苦界に落ちた愛する女性の行方を捜し、食うや食わずの旅を続ける1人の元武士の姿を描いた時代劇。 あらためて書くまでもなくテーマは純愛...

首斬り朝

1972年初出 小池一夫/小島剛夕小池書院 全8巻 ああ、これはこれはもうひとつの子連れ狼だ、と思いましたね。 もちろん大吾郎はでてこないし、柳生も敵対しませんが、公儀介錯人として拝一刀がもし職務に殉ずる覚悟をして日々を過ごしていたら、こう...

修羅雪姫

1976年初版 小池一夫/上村一夫秋田漫画文庫 全3巻 明治時代を舞台に、殺された両親の恨みを晴らすために仇探しの旅を続ける雪の血で血を洗う日々を描いた復讐譚。 かのタランティーノの「キルビル」は本作を模倣している、と小池一夫が訴えたところ...

子連れ狼

1970年初出 小池一夫/小島剛夕小池書院 全20巻 時代劇マンガ不朽の名作。 異論を挟む余地はない、と私、断言します。 これ以上のもの、ってちょっとありえないと思えるレベル。 なんといっても公儀介錯人である主人公が柳生一門に対する復讐のた...

バイオレンスジャック(少年マガジン版)

1973年初出 永井豪講談社マガジンKC 全7巻 デビルマンに勝るとも劣らぬ大傑作、と言いたいところなんですが、当時少年マガジンで連載されたこのシリーズは残念ながら未完。 人気が伸び悩んだ、みたいな話をどこかで目にしたような気もするんですが...

デビルマン

1972年初出 永井豪講談社マガジンKC 全5巻 文句のつけようがない歴史的傑作。 そりゃね、大人の目線で見れば、中盤やや中だるみとか、伏線の貼り方がわかりやすすぎてほとんどネタバレとか、色々ツッコミどころはあるんですが、72年にこれが少年...

オモライくん

1972年初出 永井豪竹書房文庫 全2巻 最初は、なんだこりゃとりいかずよしの「トイレット博士 」か!?とあまりの汚さに驚愕したんですが、不潔で飯時に読めないのが共通しているだけで、描こうとしている事はまるで違うことに途中で気づく。 解説で...

恐怖新聞

1973年初出 つのだじろう秋田書店チャンピオンコミックス 全9巻 おそらくつのだじろうの最高傑作ではないか、と。 悪霊にとり憑かれた少年の悪夢の日々を描いた心霊ホラーなわけですが、悪霊が未来の恐怖を予知する新聞を配達し、しかもそれを読めば...

21エモン

1968年初出 藤子F不二雄小学館文庫 全3巻 実は先生の描く児童漫画で私が一番好きなのはこの21エモンだったりします。 宇宙時代の寂れたホテルの跡取り息子、21エモンが家業に勢も出さずに色んな来客異星人相手にドタバタを繰り広げるギャグ漫画...

藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版

1968年初出 藤子F不二雄小学館 全8巻 昔、同じ小学館のゴールデンコミックスから全6巻で発売されていたものに未収録の短編を加え、全短編を網羅した完全版ハードカバー集。 とはいえ近年「藤子F不二雄大全集」が刊行され、著者が単行本に収録する...

悪魔くん千年王国

1970年初出 水木しげる講談社KCスペシャル 全2巻 水木しげるの悪魔くんシリーズはリメイクやらリテイクやら色々あって本当にややこしいんですけど、私が読んだのは当時の少年ジャンプに連載された原稿を講談社が再録、再刊行したもの。 えーまず最...

悪魔くん

1966年初出 水木しげる講談社マガジンKC 全2巻 この作品も鬼太郎同様、シリアスな内容の貸本版があったり、壮大な構想を有した悪魔くん千年王国へプロットがリンクしてたりと、なにかとややこしいのですが、本作に限っては悪魔を使役する少年の活躍...

さるとびエッちゃん

1964年初出 石ノ森章太郎朝日ソノラマサンワイドコミックス 全2巻 週間マーガレットや平凡、少女フレンド等、掲載誌をかえて断続的に連載された息の長い少女マンガ。 ある特定の年代以上は妙に郷愁をそそるオープニングテーマが特徴的なテレビアニメ...

リュウの道

1969年初出 石ノ森章太郎竹書房文庫  全5巻 リュウシリーズ第三弾未来編。 カタストロフ後の未来の地球に不時着した主人公の宇宙パイロットが、変貌してしまった地球でなんとか生きていこうとするドラマを描いた本格SF。 舞台設定は猿の惑星その...

漂流幹線000

1983年初出 松本零士少年画報社ヒットコミックス 全4巻 999をもう一度、と言う編集部の意向が如実に伝わってくるタイトルですが、柳の下にやはり2匹のドジョウはいなかったことが証明される結果になってしまった不運な一作。 当時、世間の評価は...

銀河鉄道999

1977年初出 松本零士少年画報社ヒットコミックス 全18巻 重箱の隅をつつくなら、色々気になる部分はあるんです。 相変わらず回収されてない伏線や謎はありますし、なにかと思わせぶりなメーテルの言動がイライラするというのもありますし、結局のと...

ワダチ

1973年初出 松本零士講談社マガジンKC 全2巻 ほとんどの人が松本零士といえばおそらく999を代表作として挙げることと思われますが、実は私、本作こそが作者の最高傑作ではないか、と考えていたりします。 松本零士という漫画家を解析するにあた...

ダイバー0

1975年初出 松本零士朝日ソノラマサンコミックス 人間に限りなく近い性能と自我を持つアンドロイドが、主権をかけて人間に闘いを挑む様を描いたSF大作。 人類に下僕扱いされてきた主人公ダイバー0の復讐を描いた作品でもあります。 テーマは非常に...

ガンフロンティア

1972年初出 松本零士秋田文庫 全2巻 松本漫画スターシステムにおいて重要なキャラの1人であるトチローがハーロックと絡む作品って、実は本作しかなかったりします。 「宇宙海賊キャプテンハーロック」においてはトチローはすでにアルカディア号の一...

ドン・ドラキュラ

1979年初出 手塚治虫 実はこれこそが手塚先生の最高傑作なのではないか、と思うほど個人的に偏愛しているのがこの「ドンドラキュラ」だったりします。 そんなわけない!って一斉につっこまれそうですが。 ブラックジャックの後の連載だったので、なに...