BRUFORD

BRUFORD

YESやらCRIMSONやらあちこちの有名なバンドでその名を見かけるドラマー、ビル・ブラフォードのソロアルバムなわけですが、これをメロディラインに無関係な打楽器に携わる人のお遊び的内容なんでしょ?などと舐めてはいけない。

いやもうね、腰抜かしました私。

私が最初に聞いたのは78年発表のfeel so goodなんですが、こりゃナショナル・ヘルスやハットフィールド・アンド・ノースにも匹敵する大傑作なのではないのか、と思いましたね。

最初、楽曲をリードしてるのはキーボードのデイヴ・スチュワートなのかな?と思ったんですが、それもあながち間違いではないにせよ、驚くべきはU.K.っぽいアプローチが散見されることにあります。

このあとブラフォードはU.K.に参加するんですが、いや、ちょっと待て、U.K.をU.K.たらしてめていたのはひょっとしてブラフォードなのか?という逆説がこのアルバムを聞くことによって成り立ってしまう。

つまりはデイブ・スチュワートに依存しているだけでは成立しない、ブラフォードのリーダーズアルバムとしての特性が きちんと全面に押し出されてる、ということ。

まあ、 U.K.=ブラフォードというのは暴論すぎるにせよ、ブラフォードのソングライターとしての資質がこれほどのものだったのか!と舌を巻くことは間違いなし。

きっちりジャズロックながら、親しみやすさがあり、とんでもない技巧の応酬がスリルを増幅していることにも感心。

U.K.からポップさを差し引いて、アーティストの自由度を拡大すればこうなるのかも、と思ったりもしました。

79年発表のone of a kindも負けず劣らずの大傑作。

相変わらず U.K.っぽさは見え隠れするんですが、場面によっては U.K.を凌駕してるんじゃないか?と思えるのが驚異的。

ひょっとしたらU.K. よりもマニアの乾きをいやす諸条件は豊富に出そろっているかもしれない。

それでいて印象的で琴線にふれるメロディが釣瓶撃ち、ときた。

ジャズロックが苦手な人に是非聞いてもらいたいユニットですね。

なんかもう、あの達人アラン・ホールズワースが霞んで見えるほどの音です。

え、居たのかアラン?みたいな。

英国名盤10選にカウントされてもいいぐらいのアルバムだと思いますね、私は。

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