HAWKWIND

2015年に逝去したレミー・キルミスターがベーシストとして在籍していたことでも知られるバンド。

レミーがいた、ってことでハードロックファンの間で取り沙汰されることも多いですが、どっちかというと、プログレのフィールドで語るよりもその手のファンの間で楽しんだほうが無難な気もします。

私が聞いたのは73年に発表されたspace ritualだけなんですけど、もうこれで十分、お腹いっぱい、と思った。

スペース・ロックだ(なんなんだよ、スペースロックって)とか、サイケデリック・ロックだとか色んな修辞があちこちで踊ってますが、サウンドを解体していくと、やってることは初期ブラック・サバスに非常に近い。

身も蓋もない言い方をしてしまうなら、やや粗暴なブラック・サバスにキーボードが加入して空間系の効果音やシンセっぽい音色をもっともらしくプラスアルファしているだけ。

延々ループするギターのバッキングがこの手のバンドの特徴であり、武器なんでしょうけど、どっちかというと私は苦手なんですよね、この手のマンネリズムって。

ドラッギーだといえば聞こえはいいかもしれませんが、暇さえあれば薬物キメてラリってるわけでもないし、アルコールに溺れてるわけでもないんで、シラフで聞いてると単純に飽きてくるんですよね。

何いってんだ、このくどさと浮遊感がいいんじゃないか!という方が一定数おられることもわかってますんで、決して否定するものではないんですが、ガチなプログレリスナーの感覚で聞くと場違いな店に足を踏み入れてしまった落ち着かなさを感じることも多いのではないか、と思います。

他とは違うことをやってるバンドは全部プログレでいいんじゃね?といったかつての悪しき慣例が色んな誤解を招いてるように思いますね。

良い悪いじゃなく、私がプログレに求めてるものはここにはないです。

先入観や思い込みをとっぱらって聞いたとしても、のちにレミーが結成したMOTORHEADのほうが景気がよくて良い、と思ったりした。

私には向いてない音ですね。

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