1970年初出 手塚治虫
テレビアニメの企画が先行して執筆された作品。
当時、幼年誌3誌に同時に連載が始まったらしいんですが、ほとんどの原稿を後に紛失。
単行本化された原稿は先生自身が「一番つまらかったもの」と公言されているもので、実際確かにたいした内容ではないです。
たあいないというか、単に変身もの、というか。
圧倒的にテレビアニメの方がおもしろく、当時物議をかもした性教育アニメとしての役割もアニメのみの特色、と考えていいでしょう。
リアルタイムでアニメを見た世代が懐かしさで購入すると、なんだこれ?と脱力しちゃうでしょうねえ。
本作に限っては「ふしぎなメルモ」とはアニメ作品の呼称である、と思った方がいいように思います。