VETERAN ヴェテラン

アメリカ 2019
監督 ジョー・ベゴス
脚本 マックス・ブラリエ、マシュー・マカードル

元軍人の爺さん連中が、半グレ?みたいな感じの若造共を血祭りにあげる映画なんですけど、なんかもう本当にアメリカ人はこういうのが好きだなあ、と。

アメリカに限らず、欧米諸国の流行りなのかもしれませんけどね。

広義でいうところの96時間とか、最近のリーアム・ニーソン主演作も同傾向の作品、といえばそうだし、イコライザー(2014)も似たような感じ、さらに遡るならRED(2010)なんて映画もあったわけで。

なんでしょう、高齢化社会を迎える先進諸国の爺さん連中の「ささやかな願望」みたいなものが反映されてるんですかね?

老害、老害って、邪魔者扱いしやがって、俺達が本気出したらお前らなんて物の数じゃねえぞ、コラ!みたいな。

それで溜飲を下げるのは中高年以上の世代(むしろ団塊の世代ぐらいか)だけで、若い人の共感はそれほど得られないと思うんですけど、そうでもないのかな。

だいたい世間の50代以上って、財布の紐がどんどん固くなる傾向にあるから興行成績に大きく貢献するとは思えないんですけどね、それでも何故か類似作が乱発されるってことは、このタイプの映画を広い層が楽しんでる、ってことなんでしょうね。

実はみんな「強いジジイ」が好きなのか。

そうなのか。

その割には世界でも類を見ないぐらいぐらい高齢化が進んでる日本で、無敵の爺さんを描いたアクション映画がほぼ撮られてないのが不思議といえば不思議だ。

龍三と七人の子分たち(2015)ぐらいしか思いつかないもんなあ。

まあ、ヨレヨレに老いぼれて「昔は良かった・・・」と愚痴しか漏れない爺さんを主演に迎えた映画よりは(成立しねえって!)元気があって良い、とは思いますが。

で、本作なんですが、さして特筆するような点はなにもありません。

身も蓋もないことを書くようですけど。

私はドント・ブリーズ(2016)で盲目の老人役を努めたスティーブン・ラングが主演してるから見たんですけど、こちらの予測を覆したり、想像を裏切ったりするようなことは一切なかったですね。

もう、キャッチコピーそのままです。

ジジイの集団なんだからチョロいぜ、と彼らのたまり場である酒場に乱入したチンピラ共がことごとく返り討ちにあうだけの映画。

難点は、なにゆえ退役軍人がそこまで強いのか(衰えたからこそ退役してるわけですから)、その背景が描かれてなかったことと、軍人らしい戦いぶりが経験則、機知、作戦行動面からあまり読み取れなかったこと。

結構、グダグダで行きあたりばったりだったりするんですよね。

オチもよくあるパターン。

よく知られた映画で助演をつとめた役者が結集してる、と一部で話題になったらしいんですけど、それもねえ、言われてみればたしかにこの人出てた、ってレベルでして。

私がなにげに記憶からスルーしてるだけなんだとは思いますが。

テレビ東京で日曜の昼間にやってそうな映画ですね。

悪くはないですが、格別なにか言うこともない、という一作。

せめてアクションに特化するなり、度を超えた無敵さを爺さんたちが見せつけてて失笑が漏れる、ぐらいの無茶をやらかしてくれてたらまだ楽しめたかと思うんですが、現状、来月ぐらいにはもう忘れてるだろうなあ。

この手のB級アクションがお好きな人向けの作品でしょうか。

ナメてたジジイたちが実は最強の兵士だった!映画『VETERAN ヴェテラン』予告編
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