ESPERANTO

総勢10人以上からなる多国籍バンド。

ロックの基本形態に加え、フルートにサックス、ピアノ、キーボード、チェロ、バイオリンに至っては2人も参加してます。

どんな大仰なクラシカルシンフォなんだ?!と、その手のファンは色めき立ってしまいそうですが、意外にも1stはブラック・ミュージックにかぶれたメインストリーム寄りの音楽性だったりします。

女性コーラスが派手にフューチャーされてて、面食らった記憶がありますね。

タイトルこそRock Orchstraですが、クラシカルなのは弦楽器なだけで、他は別段ロックでもオーケストラでもないです。

この音にクラシカルなフレイバーを無理やり持ち込む、という発想はプログレ的かもしれませんが。

ESPERANTOが化けたのは2nd、Dance Macabre(1974)から。

女性コーラス陣が脱退し、男性ヴォーカルが加入、ブラック・ミュージック色の後退と引き換えに、俄然ロック色が増してきてます。

なんせ弦楽器だけでも4人もいるもんだから、音の分厚さが普通のバンドとは違う。

クラシカルできらびやかなんだけど、威圧感をもあって。

とんでもなく超絶技巧なアンサンブルを披露してる曲もあり。

エモーショナルで攻撃的、それでいて繊細な美しさもあるという傑作。

どこかエキゾチックな雰囲気もありますね。

これはメンバーの出自のせいか。

プログレファンは問答無用で必聴。

最終作、Last Tango(1975)も2ndに負けず劣らず素晴らしい出来。

やってることは大きく変わってないんですが、この内容で口ずさめてしまう曲もある、ってのが恐れ入る。

ロックの攻撃性と、洗練されたアレンジの妙が同居しているようにも感じられるのがとんでもない。

つまりは少しづつ進化している、ということ。

しかし、このテンションの高さは一体何なんでしょうね、あっけにとられますね。

誰もたどり着いてない場所へといずれ至るのではないか、と感じさせる作風だっただけに、続けてほしかったですね、残念。

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