女性ヴォーカルをフューチャーしたプログレバンドとして、英国ではRENAISSANCEと並んで有名な存在ですが、私は昔からこのバンドにあまりピンときてなくて。
とはいえ、聴いたのは代表作と言われるPhantasmagoria(1972)だけなんですけどね。

幻想的といえば幻想的ですし、おだやかな曲調の中にも時折はっ、とするようなアンサンブルがあったり、ふいにクロスオーバーだったりと、引き込まれる要素がないわけじゃないんですが、なんというか地味だなあ、と。
これを地味と言ってしまうと「お前はなにもわかってない」と識者の方々にめちゃくちゃ怒られそうですけどね。
ただ、基本フォーク・ロックなんで。
そりゃどうしたってロックのダイナミズムは希薄です。
それでいて歌姫のソーニャ・クリスティーナ、この人いまいち安定してなくて。
なんかいつもボソボソ囁いてる感じ。
線が細いというか、うまいのかへたなのかよくわからんというか。
壮大にオーケストラルなアプローチがあったりもするんで、琴線にふれるリスナーの方々も中にはいらっしゃるかと思うんですが、私はもう少しメリハリがあったほうが好みですね。
8曲目のOver And Aboveだけはよく聴いてました。
ちなみにプログレ界隈では有名なバイオリン奏者、ダリル・ウェイが所属してます。
