私が聴いたのは2ndであるAsylum(1971)だけなんですけど、これが噂に違わぬ好盤でびっくり。
キーボード主導のクラシカルなサウンドなんですけどね、なんと言っても歌メロがいい。
一度聴いただけでストンと耳に馴染む。

構築美を感じさせる長尺の曲を、変に大仰になりすぎず形にしてるセンスもいい。
ところどころでジャズが顔をだしたりと、小憎らしいアレンジがあったりもして。
何をやってても、ロックのアグレッションが一切損なわれてないのが特筆するべき点ですかね。
そう感じさせるのは、スリージーなヴォーカルの声質のせいかもしれませんが。
変幻自在というよりは、どちらかというとセオリーを踏み外さず、保守的といえるのかもしれませんが、とかく実験的なのがプログレだというわけでもないと思うので。
ここまでドラマチックなら小難しい理屈はどうでもいい、ってなりますよ、ほんと。
野太いオルガンの音色にやられます。
キーボードロック好きは是非。