トラッドフォークと言っていいと思うんですけど、アコースティックにこだわるわけでなく、エレクトリックなロックの醍醐味もちょいちょい顔を覗かせるのがこのバンドの個性かと。
トラッドに忠実な楽曲と、普通に歌ものなロックソングが半々の割合で収録されており、それが散漫に感じる人もいるかもしれませんが、私は嫌いじゃないですね。
総じて曲がいい。
年代の割には垢抜けているように思えるのも好感触。

泥臭くない初期ジェスロ・タルといった雰囲気もありますね。
どこかしら牧歌的な印象も抱くんですが、曲によっては妙な美しさがあったり。
メンバーのテクニックは高いと思います。
バンドはこの1枚を発表して解散したみたいですが、発掘されて日本盤が発売されたのも納得ですね。
90年代に流行したラジカルトラッドの雛形ともいえる音かもしれません。
