2014初出 加藤清志
エンターブレインビームコミックス 1巻(全2巻)

タウンと呼ばれる町で奇妙な能力を持つ異能者と、格子状の傷を持つ異能者を追う主人公の戦いを描いたSFアクション。
多分作者はジョジョとか、すごい好きなんだろうな、と思いますね。
80年代の少年ジャンプ臭が濃厚なアンチヒーローものですが、ジャンプからはみ出しちゃうものがあったがゆえのコミックビームなんでしょうか。
わかりませんが。
なんか意味不明の勢いというか、情念みたいなものはひしひしと感じるんですが、全てにおいて未熟、というのが正直なところですかね。
はっきり言って、作画は定まってないし、どういう世界での物語なのかわからないし、ルール作りも曖昧ですし。
ストーリーに一貫性がないから収録されてる3話がそれぞれ別のお話のようにも思えますし。
カルトな漫画好きには受けそうですけどね、編集はもうちょっと助言してやるなり、軌道修正させるなり作品に参加しろよ、と思いますね。
「気持ち」だけで描いた漫画だと思います。
どっちかというと少年誌向きなのでは、と思いますが、それにしたって学ばねばならんことは大量にある、といった感じでしょうか。
評価する以前の問題、というのが結論。