2006年初出 小田扉
小学館ビッグコミックス

街中の路地裏にある小さな釣り堀を舞台とした一話完結形式のギャグ。
そんな釣り堀があるわきゃねえ、というところからしてすでに可笑しいです。
毎回登場するキャラは釣り堀の主人のみで、他にレギュラーは存在しない、というのがこの作品の特徴ですかね。
それがいい意味でマンネリ化を阻止してる。
笑いそのものは団地ともお以降の、作者お得意のパターンを踏襲してると言えるように思うんですが、一話きりの多彩な登場人物がページをめくる手を止めさせないんですよね。
なんか飽きない。
ひょっとしたら小田扉はこういう形式で連作していったほうがおもしろいんじゃないか、とちょっと思いましたね。
中途半端にシュールだったり、ひたすらバカバカしかったりで、作者の魅力がぎゅっと1冊に詰まったシリーズだと思います。
こういうなんでもありなゆるさが小田扉の一番好きなところですね、私の場合。