2003年初出 小田扉
小学館ビッグコミックス 1~23巻(全33巻)

実はつい最近までこの漫画、ちびまる子ちゃんみたいに昭和の小学生を描いてるのだ、と私は一方的に思ってました。
違った。
現代の団地住まいな小学生の日常を追ったギャグだった。
なんだかものすごく違和感を感じるんですけどね、これって私だけなんですかね?
時代が30年~50年ぐらいずれてるような。
そもそも団地自体が高齢化の煽りで廃墟化しつつあるんでは、と思ったりもするんですが、連載開始当初はまだそれほど問題が表面化してなかったか。
でもこんな小学生、いまどき居ないような気もするんですけどね、私の思い込みですかね?
それはさておき、しれっとすっとぼけた独特の持ち味があるギャグ漫画だなあ、というのは感じました。
感動させるわけでもない、大笑いさせるわけでもない、でもなんかクスッとニヤけてしまう、というか。
中川いさみの系列だな、と思ったりもするんですが、微妙にノリが違うようにも思ったり。
オチてるようでオチてない、オチてるのに余計な一言がある、というのが特徴かもしれません。
それが武器になるのかどうかははなはだ不透明ですが。
けれどハマると延々読み続けてしまったりも。
私のことなんですけどね。
ただ、ある日突然飽きる。
それはもう何の予兆も気配もなしに。
基本、やってることは延々同じですしね。
空気感も変わらないし。
偉大なるマンネリズムになりうるのかどうか、それはあと何十年かしないとわからないと思うんですが、またある日、突然自分の中でブームがやってきそうな気もする、私にとってはそんな一作ですね。