スガラムルディの魔女

スペイン2013
監督 アレックス・デ・ラ・イグレシア
脚本  アレックス・デ・ラ・イグレシア、ホルヘ・ゲリカエチェバァリア

スガラムルディの魔女

ファンタジーなのかな?と思ったらコメディで肩をすかされた感じではありましたが、バカバカしさ満開の展開でなかなか楽しめました。

特に前半のくだらないセリフの応酬は思わず笑いが漏れること必須。

キリスト扮する主人公が銀行強盗、というのも実に罰当たりで、ひでえなこりゃ、と腹を抱えましたが、逃亡車中、嫁に対する悪態で盛り上がるのにも爆笑。

またすきっ歯の子役がいい味出してるんです。

このクソガキ、すっとぼけやがって、って吹き出してしまいました。

まあでも一番強烈なのはやっぱりエンディングですかね。

まさかあのようなものが登場してくるとは予想すらしませんでした。

もう別の映画になっちゃってるし。

何に金かけてんだよ!と思わずつっこんでしまいました。

いやもう、本当に発想がバカで私、大好きです。

惜しむらくは魔女の村にいまひとつリアリティを持たせることができなかったのと、魔女達の行動の指針となるものがよくわからなくて行き当たりばったりにみえちゃったことですが、どうなんでしょう、コメディファンはそんなの気にならないんでしょうか。

もう少し毒があっても良かったかな、とは思いました。

何人か置き去りにされちゃたキャラも居たりして、幾分シナリオが雑な気もしましたが、勢いがあるのは確かです。

私のように知らずに見ても普通に楽しめるクオリティは維持してる1作だと思います。

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