誰かカフカを守って

2011年初出 井田ヒロト
新潮社バンチコミックス 1巻(全2巻)

第1話とその後の展開が断絶したようにつながらないので、大丈夫か?と不安になったんですが、第5話でようやく話の筋道が見えてきて、一安心。

都市伝説なホラーを描きたいのか、SFアクションにしたいのか、ちょっと見えてこない部分はありますが、軍事衛星の起動する1巻ラストの引きは期待させるもの大。

観測者タマミを読んでても感じたんですが、井田ヒロトって技術もあるし、セリフ回しも巧みだし、総合的なセンスも高い、と思うんですね。

あとはほんと作話だけ。

ようやくくすぶってた才能が全面的に開花するか。

地下壕にひそむわけのわからん武器マニアなオッサンとか、過激派とかあまり現実を逸脱しすぎないようにした方が良い、とは思うんですが、どうあれ、この作品が知名度を押し上げるきっかけになるのでは・・・・と続巻の刊行状況を調べていたら、なんと2巻で終わり。

ええっ?

人気出なかったの?

やにわに続きを読む気がなくなってくる。

どう考えても全2巻で畳めるような風呂敷じゃないし。

他の作品をチェックしたほうがいいかも、と今思ってます。

やはり「お前はまだグンマを知らない」を読むべきか。

ただ、個人的にグンマのような作品はあんまり好みじゃない、ってのが困ったところ。

SF描いて欲しかったんですけどね、うーん。

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