1982年初版 篠原とおる
小学館ビッグコミックス 1~2巻(全14巻)
女性弁護士、志摩律子の活躍を描いた犯罪ドラマ。
いかにもビッグコミックに掲載されそうな作品だなあ、というのが第一印象。
良く言えばしっとりと人情ドラマ、悪く言えば毒にも薬にもならない。
私が最大の難点だと思ったのは主人公のキャラが立っていない、と感じられる部分。
女性ならではの事件を見つめる視点があるわけでなく、男社会で奮闘する女弁護士の苦難が描かれているわけでもない。
別に主人公が女性弁護士じゃなくても全然問題ないんですね。
長い人気を誇った作品のようですんで、巻を重ねるにつれて徐々にエンジンが温まってくるのかもしれませんが、私は2巻で頓挫。
主人公が型破りなわけでもなく、恐ろしくキレ者でもないごく普通の常識人であることが篠原とおるの魅力を半減させているような気もしなくはありません。
篠原ブランドにこだわらないのであれば楽しめるかも。
でもそれってどうなんだ?