快傑蒸気探偵団

1994年初出 麻宮騎亜
集英社コミック文庫 1~4巻(全8巻)

スチームパンク+少年探偵の空想科学冒険活劇ってなところ。

物語の世界観が本当に読んで字のごとくスチームパンクそのままで、もう少しひねっても良かったのでは、と少し思ったりも。

さらには、少年探偵の行動様式も古典を下敷きに改変することなく真っ当に正義に殉ずる健全さであり、結局のところこりゃ足し算のパロディなのか?などと考え込んだり。

多分違うんでしょうけど。

問題は恣意的な確信犯のオマージュがさほど物語としておもしろくない点でしょうね。

少し体裁を整えるのに躍起になりすぎか、とも思う。

こういうやり口は好きですし、着眼点も悪くないと思うんですけどね、なにか足りないんですよね。

敵味方双方のキャラクターを作り込みすぎ、と思ったりもしました。

形にこだわりすぎて血が通ってないように感じるんですよね。

方法論は間違ってないと思うんですが・・・。

色々惜しいとは思うんですが、あまり心惹かれるものはありませんでしたね。

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