ゴースト・オブ・マーズ

アメリカ 2001
監督 ジョン・カーペンター
脚本 ラリー・サルキス、ジョン・カーペンター

未来の火星を舞台に、先住火星生命体と移住した人類の戦いを描いたSFアクション。

まず大前提としていえるのは、これ、別に火星の話じゃなくてもいい、という点です。

地球上で起こった出来事、としてシナリオ書いてもこのプロットならなんら問題ないんですね。

さらには、霧みたいに浮遊して人間に憑依する火星生命体もどういう行動規範があるのか、そのルール作りが甘くてなにがどうなってるのかよくわからない。

次から次へと憑依を繰り返すなら、憑依された人間と戦うこと自体が危険、という解釈も成り立つわけです。

なのに考えなしに皆殺しにして、あげくにのりうつられる、って阿呆の集団か、と。

のりうつられた人間がパンクみたいなメイクをしてるのも興ざめ。

未知なる生命体がなぜ白塗り?って思いますよね、普通。

キャスティングも疑問。

なぜラッパーのアイスキューブが重要な役でこの作品に出てるのか、事情は知りませんが、ミュージックビジネスの世界ならともかく、映画では単にずんぐりむっくりした小太りのオッサンにしか見えない。

なぜそれが要注意の危険人物扱い?

若き日のジェイソン・ステイサムが出演してるのにはびっくりしましたが。

うむ、すでに頭髪がやばい。

そりゃどうでもいいか。

後半の展開もさっぱり訳がわからない。

せっかく苦労して脱出しておきながらなぜまたわざわざもどるのか、と。

普通は通報の後、軍隊の仕事だろうと。

キャラを犬死にさせるためにもどったとしか思えないデタラメぶりに閉口。

もうね「なぜ?」という疑問符しか見てて湧いてこないです。

アメリカでは公開2週間で打ち切りになった作品らしいですが、それも納得ですね。

さすがのカーペンターも老いたか、と言われても仕方のない駄作だと思います。

ナターシャ・ヘンストリッジの美貌しか見どころがない、というB級一直線な一作。

コメント

  1. […] ゴースト・オブ・マーズで大コケして以降、10年間沈黙を守っていたカーペンターの復帰作。 […]

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