1981年初出 永井豪
秋田書店チャンピオンコミックス 全3巻
タイトルは言わずと知れた「ワイルド7」のもじり。
あばしり一家をもう一度、ってな内容なんですが、これがどうも冴えない。
お色気コメディでバイオレンスもあり、ってな従来の作風が80年代と言う時代にそぐわなくなった、というのはあったと思います。
どう考えてもあばしり一家の方がおもしろい、ってのも確かですし。
作者のちょっとエッチなコメディの場合、時代にそぐわなくなるのが恐ろしく早かった気がします。
それこそ一夜明けたらもうみんな変わってた、ぐらいに。
今改めて読むと「家族」をテーマにしたアクションやサスペンスって、昨今のハリウッドが好んで映画化してますから、それほどずれているとも思わないのですが、やっぱり時代が悪かったんでしょうね。
どんどん漫画自体がスタイリッシュに、垢抜けしたものに変わろうとしていた頃でしたし。
どちらかといえばファン向けでしょうね。