1993年初出 森本洋/うたたねひろゆき
講談社アフタヌーンKC 1~2巻(全11巻)
月を最初の舞台に、宇宙時代の人類を描いたSFアクション。
ちょっとエッチでサービスも満点、ってな按配なんですが、やっぱりまあ特定の読者をターゲットにした作品だろう、と。
上手にその手の層をくすぐってるなあ、と思うんですが、私のようなコアなSFバカが向き合うにはいささか物足りなかったり。
新生児の2%が超能力を持って産まれる、という設定もそうなんですが、キャラも含め、なにもかもが予測の範疇にあって、どうしても手垢感がつきまとうんですね。
爛熟期のスペースファンタジー、といった印象。
途中から原作者が交代しているので、中盤以降はまた違うのかもしれませんが、私は2巻まで読んでもういいかな、と。
精緻な作画は素晴らしいと思います。