2021 アメリカ
監督 ケイト・ショートランド
脚本 エリック・ピアソン

ど派手なアクションと、家族のドラマが絡み合う優れたエンタメ
マーベルシネマティックユニバースのフェイズ4、その幕開けを飾る作品。
マーベル映画はフェイズ4からディズニープラスでの独占配信になり、日本のレンタルショップに作品が並ばなくなったので、全く目にすることがなくなってたのだけど、なぜか2026年7月に13作品をレンタル解禁。
まあ、レンタルできるなら見てやってもいいかと(アマプラ等はお値段が高いので嫌)。
私の勝手な憶測なんですけど、アベンジャーズ:ドゥームズデイの公開を前にして、相当気をもんでやがんなマーベルスタジオ、と。
最近、大きくあたったのはスパイダーマン:ブランド・ニュー・デイとデッドプール&ウルヴァリンぐらいですしねえ。
作品公開するたびに10億ドル規模のヒット、なんてのは遠い昔の話。
これでアベンジャーズ:ドゥームズディがコケようもんなら、MCUの未来さえも危ぶまれる。
かつてMCUに熱中した人、MCUに興味はあるがサブスク契約するほどでは・・と思ってる人(私です)の掘り起こしに注力してきやがったな、って。
しかし、どうせ解禁するならもっと早く解禁してほしかったですね。
MCU、最後に見たのがアベンジャーズ:エンドゲーム(2019)ですからね。
・・・7年前じゃねえかよ、もうほとんど内容忘れたわ、てかブラック・ウィドウって誰?
えっ、アベンジャーズにスカーレット・ヨハンソンいた?
何もかもが霧の向こう側だわ、マーベルスタジオの諸君。
ま、独占や解禁を決めたのは親会社のディズニーなのかもしれないけどさ、熾火を再び大きな炎にするにはそれなりの燃料が必要なわけで。
ほら、一般に解禁してやったぞ、見ろ見ろ、んで、アベンジャーズ、劇場へ見に行け、ってな算段にそのままのっかってやるほどマーベルに興味津々なわけじゃないんだよ、こっちは。
結局、シリーズの復習が必要なくらいスパンが開いちゃったことが、一般層にどうとらえられるか、でしょうね。
大々的に宣伝されてる割には全然レンタルされてなかったですしね、近所のGEO。
私もとりあえず1本だけでいいか、って感じでしたし。
やっぱね、冷めちゃった部分はあると思うんですよね、ライトユーザーの場合。
でまあ、なにがどういうことだったのか、全くわからんまま見始めたわけだ、ブラック・ウィドウ。
そしたらなんか女スパイの話なんですよね。
えっ、レッド・スパロー(2018)?
レッド・スパローな女スパイがなぜアベンジャーズに?
身体能力が他のヒーローたちみたいに突出してるわけじゃないんでしょ?違うのか?
???
どうやら自らの過去と向き合うストーリーみたいだけど、そもそも主人公ナターシャがどういうキャラかよくわからんのに、その過去って言われても、惹きこまれな・・・ん、あれ、えっ・・・面白いじゃねえかよ。
えっ、なにこれ、アクションすごくない?
ジョン・ウィック並みにカーアクション凝ってたりするんだけど。
疑似家族を演じざるを得なかった4人が、数十年前の、わずか数年間の思い出に心の拠り所を見出す展開もいい。
敵の親玉ドレイコフの娘をああいう形で使ういやらしいアイディアにも感心。
大活劇とドラマの両輪ががっちりかみ合って物語の推進力を高めてるんですよね。
圧巻だったのは終盤の空中戦。
もうね、ラピュタです。
誰だ、バルス、って唱えたのは。
落下する天空の城ラピュタと共に、ナターシャまでもが空中を舞いながら戦闘ってんだから、もう人間の範疇超えてアイアンマンの部類。
もちろん、地上に降り立っても死んでません。
普通に死んでなきゃおかしいんだけど、死ななくても不思議じゃないように見せかける映像のマジックがあったりする。
なんかもうね、荒唐無稽さすら気にならなくなるほどの大スペクタクルなんですよね。
ケイト・ショートランドって監督、全く知りませんでしたが、メリハリの効いた構成といい、見せ場づくりのうまさといい、相当な力量だな、と思いました。
いやー、思ってた以上に出来が良くてびっくりでしたね。
スカーレット姐さんもかっこよかったし。
ここまでやってくれるなら他のマーベル作品を見てもいいかな、と思いました。
・・・うん、そうだね、まんまとのせられてるね、俺。
ま、いいや、次はシャンチー見よう。
どのあたりからマーベル映画は凋落していったのか、検証してみようかなと思いましたね。
ねじレート 88/100

