2024 日本
監督 萩原健太郎
脚本 清水友佳子

現代の婚活について考察するくだりは面白かったが・・・
結婚寸前に突如姿を消した花嫁の謎を追うサスペンスかと思いきや、結局ラブロマンス。
それこそね、ヒッチコックさながらに『信じられない事実がいくつも明らかになった挙句、驚愕の再会を果たす二人』を期待してたんですけど、およそ数10分で裏切られた、というのが実際ですかね。
だってね、花嫁の行き先を早々と描写しちゃってるんですよ、劇中で。
夫である西澤架が、関係者や友人の話を聞いて行き先を探ってる最中に、突如ネタバレですわ。
はあ?ってなもんです。
せっかく盛り上がってきたのになにやらかしてやがんだ、監督は!とイラついたりもしたんだけど、よく考えてみたら勝手にサスペンス期待してたのは私であって。
サスペンスっぽい語り口だからサスペンスだとは限らないわけです。
いかんいかん、思い込みはダメ、仕切り直しだ、さて、どう展開させるつもりなんだ?と先入観を拭い去って続きを追ったところ、待ち受けてたエンディングは、これがどうして「いやもう勝手にしろバカ」といいたくなるようなあまーいオチだったりしまして。
少なからず驚いたわ、私は。
そっちへ行くとは思ってなかったんでね、だってタイトルが傲慢と善良だよ?
少女漫画か!と思わずツッコんだりしましたね。
つってもKISSとかBE・LOVEとかFEEL YOYNGとかあのあたりの年齢層高めな系列ですけどね。
まあ、このエンディングにね、うんうんよかったね、とほっこりする人が一定数いることは理解できます。
主演がキスマイの藤ヶ谷君ですしね、ファンの期待に応えた、とも考えられるでしょう。
ちなみに私は藤ケ谷君がキスマイの人とは知りませんでした。
テレビ全く見ねえんだよ、すまん。
知ってたらもうちょっとしっかりディフェンスもできたんだけど、無防備に全部受け止めちゃったもんだからさ。
うーん。
やっぱり拍子抜け、かな、私にとってこの作品は。
いわゆる婚活女子が抱える問題点を明快に解き明かしていく展開は面白かったし、そりゃ少子化も加速するわ、と納得な令和(平成でもいいけど)ならではの面倒くささに共感する部分もあったんですが、私自身がもはや一周した後なんでね、あー若い人たちは大変だね、みたいな感じでしか捉えられないってのがあって。
色恋じゃないところで別の主題を設けてほしかったところですかね。
恋愛をお膳立てしてもらう(婚活)って感覚が私はちょっとわかんないんですよね、すまん。
とりあえず監督がこの手の映画撮ることに長けている、とは思いました。
印象的な場面演出や、間の取り方がやたらうまいんですよね。
そのおかげで最後まで観れた、ってのはある。
ま、今現在、なにかと拗らせてる結婚適齢期な方々にとっては見てみる価値あるんじゃないでしょうか。
いろいろ気づきがある気もしますね。
あと、タイトルが「高慢と偏見」のもじりだったとは気づかなかった。
それにしてもみんな高慢と偏見、好きだよなあ。
ねじレート 70/100

