サバイブ

2024 フランス/ベルギー/モロッコ
監督 フレデリック・ジャルダン
脚本 マチュー・ウリオン、アレクサンドル・コケル

家族でクルージングを楽しんでたら突然海が消失して大慌て、ってなサバイバルSF。

で、なんで海が消失したか?

作中では『地球の磁場が反転したから』と説明されてるんですが、うん、ごめん、そんなこと起こらねえから

いきなり壮大なハッタリというか、疑似科学というか、デタラメもたいがいにしろってな話だったりするんですけど、さらにファンタジーだったのが、数時間後には陸地に移動した海が戻ってくる、と設定したこと。

いやあの、陸地に海が移動するほどの強い力が働いたのだったら、海の上に浮かんでる船なんかひとたまりもない、と思うんですけど、そのあたり、どう考えてるのかな、って。

なんで都合よく船と人だけが取り残されてるのかなあ、って。

家族はやがて戻ってくる海に備えて、偶然無線で交信できた潜水艦へと、徒歩で移動しはじめるんですが、これがまたねえ、周りの風景がどう見ても海の底じゃなくて。

海藻はおろか、貝のひとつもなく、生物の痕跡のなさが磯焼けを上回るレベルなんですね。

予算の問題もあったのかもしれないけど、いったいどこのグランドキャニオンで撮影したんだよ、と。

マッドマックス怒りのデスロードみたいになっとるやないかい、と。

もういいから次はバイク軍団でも登場させれば?と冷めた目線を送っていたら、道中、襲い掛かってきたのはなぜか大量の蟹ときた。

なんで蟹だけ海底に取り残されてるんだよ、しかも人を襲うとかどういうC級モンスターパニックなんだ、海老の立場はどうなる、とか色々考えたりはしたんだけど、とりあえず呆れた

もうね、発想がビデオゲームなんですよね。

バイオハザード海底編やってんじゃねえぞ、みたいな。

終盤の謎展開も拍子抜けと言う他なく。

母親がね「私を置いてあなたたちは先に進みなさい!」とひとり岩場に残るんですね、襲い来る蟹に対する人間防波堤として立ちはだかるべく。

ああ、泣かせに来たな、って。

で、一度は子供たち、その場を離れる。

その後、しばらくして紆余曲折あり「やっぱりママを置いていけない!」と長女が助けに戻るんです。

いやもうさすがに骨だわ、残念だけど諦めた方が・・・と思って見てたら、まだ母親は生きてて、しかも長女につかまってその場を脱出したりしちゃうんですね。

最初から一緒に逃げんかーい!

誰かが犠牲ならなきゃ先に進めないってことじゃなかったのかよ!と全力でツッコミ。

テレビ映画なんですよね、緩さ加減が。

家族愛みたいなものを描きたかったんでしょうけど、現実味のなさを取り繕うこともないままシナリオに起伏がなく単調、終わってみればSFというよりアドベンチャーゲームに近い、というのが正直な感想でしょうか。

うーん、ダメだこりゃ。

ねじレート 30/100

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