ナターシャ 盗まれたモナリザを取り戻せ

2025 フランス/ベルギー
監督 ノエミ・サグリオ
脚本 ローランド・グーセンス、ノエミ・サグリオ、ローラン・トゥルナー

キャビン・アテンダントを志すも、資質や高身長に阻まれ、空港の忘れ物係に甘んじていた女性が、ひょんなことから盗まれた絵画を追ってヨーロッパを旅する羽目になるドタバタコメディ。

久しぶりにこの手の王道なコメディ観た、って感じですね。

フランスっぽさはあまりなく、どっちかというと能天気さが80年代っぽい空気というか。

1967年の話なんでもうちょっと影があってもいいのかな、とは思うんですけど、時代背景とかよりもノリを重視、みたいな。

どっちかというと大昔からある笑いだと思うんです。

主人公ナターシャの猪突猛進で盲目な行動力と、それに振り回される同僚の悲喜劇をお楽しみください、ってな感じで。

毒があるわけでなし、大爆笑ポイントがあるわけでなし、されども全編通じてクセのある連中がボケたおすんでそれなりに楽しいですよ、って。

キャラクターを創造するのはうまかったと思いますね。

お前、そんな奴だったのかよ・・と情けない豹変ぶりに思わず笑ってしまう同僚もそうだし、陰謀論者ネギトロや大臣、贋作画家の女等、一回見ただけで記憶に残る連中ばかり。

個人的にはもうちょっとスパイス強めな方が好みなんですけど、今、ここまで能天気に晴れやかなコメディってほんとないと思うんでね、これはこれでいいんじゃないかな、と。

ナレーションが登場人物たちに聞こえる、というメタな展開も楽しかったですしね。

あと、欲を言うなら「盗まれたモナリザ」の行く末に、あっと驚く顛末を用意しておいてほしかったかな。

コメディだけど思わぬどんでん返しがある、ってなると作品のボルテージもワンランク上がるように思うんでね。

現状、可もなく不可もなく、って言い方されちゃうケースが多い気もします。

他愛ない、といっちゃえばそれまでですし。

それがいいんだよ、という人もいそうですし。

ともあれ、主演のカミール・ユーの体を張った演技を私は評価したいかな。

ファミリー向け、と言えるかもしれません。

何かと暗い世相や、重いテーマな作品に疲れた時にぜひどうぞ。

ねじレート 70/100

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