2025 タイ
監督、脚本 ステフェン・ハッカー、アレクサンダー・キースル

巨大骸骨がうろうろしてる絵は楽しかったが、それ以外に関しては〇〇
DVDジャケットの、携帯ゲームに出てくるモンスターキャラみたいなのに中二魂が刺激されて手に取った一作。
ホラーゲーム「Home Sweet Home」が原作らしく、それを知った時点で期待値の50%ぐらいがみるみるうちに下がっていったんですけど(ゲーム原作で面白い映画に出会ったことがほとんどないんで)タイ映画、ってとこに賭けて視聴。
すれ違いのダイアリーズ(2014)とかいい映画だったし、って。
全然ジャンルが違いますけどね、すれ違いと中二魂じゃ。
そもそもタイ映画自体に詳しくないんで、この手のジャンルにおけるかの国の腕っぷしを体感してみたかった、というのもある。
そしたらですよ。
いやー、まさか見た目だけじゃなくて内容も中二向けだったとは思いもよらず。
少年ジャンプの読者アンケート下位で打ち切り寸前かよ!と思わずつっこんでしまいたくなるほどに幼稚なダークファンタジーがこれでもかと展開されておりまして。
脈絡ないわ、ドラマ不在だわ、荒唐無稽だわ、の三重苦で、どの方向にも一向に箸が進まぬ有様。
なんだろうね、ゲームの世界観に忠実であろうとしすぎたのかね?私はゲームやってないんでわからんが。
それほどに唐突で説得力皆無。
だって、いきなりアメリカ人の刑事が謎の坊主から「あなたは地獄の門を閉じるキーパーだ」と言われて地獄の怪物どもと戦わなきゃならなくなるんですよ?
なにがやねん、としか返答のしようがないわな、いやマジで。
しかも地獄の門を開こうとしてるのは坊主の親父ときた。
親子喧嘩に他人を巻きこんどるやないかーい!と。
お前が自力で決着つけんかい、って話で。
一応物語はね、異国の地ではぐれた刑事の妻子と、刑事本人が、危地を潜り抜けて再会するまでのサバイバルスリラーの体をなしているんですが、刑事の役割があまりに身重すぎてどっちに集中すればいいのか常に目移りする状態でして。
『地獄云々』と『家族の絆の問題』が別々に進行しちゃってるんですね。
双方が全く交錯しないもんだから使命に殉ずるにしても、家族に尽くすにしても、主人公自身がどっちを向けばいいのかよくわかってなくて。
その場その場で後出しじゃんけんの末、決めているような感じなんです。
さらに最悪だったのは、最後の最後であかすべき「主人公の体に起った事実」を中盤で早々と暴露しちゃってること。
おいそれネタバレだって!とあたしゃ本気でびっくりした。
絶対、ここじゃないだろ、なぜそれがわからん?と呆然。
またVFXがどうにも不揃いな出来でねえ。
時折「いやこれ間違いなくAIだろ」と言いたくなる映像があったり。
まー、盛り上がらない映画でしたね。
脚本がダメなことは間違いないんだけど、脚本の不出来さをカバーする演出力も見当たらなかったのがどうにもこうにも。
B級ゾンビ映画で全部説明できてしまう、といったところでしょうか。
まだまだこの方面でタイ映画の夜明けは遠いようです。
いや、知らんけど。
ねじレート 35/100

