マッド・マウス ミッキーとミニー

2024 カナダ
監督、脚本 ジェイミー・ベイリー

ディズニー社の短編アニメ「蒸気船ウィリー」の著作権が切れ、パブリックドメイン化したことをうけて、これまでは怖すぎて誰もいじれなかったミッキーマウスを95年目にしてキャラ流用したスラッシャームービー。

流れとしちゃあ、プー/悪魔のくまさん(2023)やシン・デレラ(2024)と同じ路線で「またこのパターンかよ」と思わなくもないんですが、ミッキーマウスというキャラクターそのものが他に比べてあまりに特別すぎるのは確か。

なんせシルエットを模倣しただけで訴えられると噂されてたミッキーが殺人鬼役ですからね(中身は人間でキグルミという設定だけど)快挙というか、画期的なのは間違いないでしょうね。

ゆえに、だ。

せっかくの一番乗りがなんでこうなる?とあたしゃほんとに残念至極だったりする。

いや、噂には聞いてたんですけどね、まさかここまでとは・・・。

シン・デレラもそうだったけど、誰が金出してんだ?とマジで思う。

デジタル技術が進歩したおかげで昔よりは安価で映画製作できるようになったとはいえ、ドブめがけて札束投げ込むのが趣味な金持ち多すぎ。

監督のジェイミー・ベイリーが自腹で制作した、と言うなら何も言わんけどね、多分そうじゃないだろうと思うし。

というか、当たったのか?この映画?

個人的にはこんなの劇場で見せつけられた日にゃあ、頭に血が上ってスクリーンに火つけて帰るけどね。

かほどに、クズ、いや駄目すぎて目も当てられんとはこういう作品を言うのであって。

クズ映画を愛好する一部のファンは喜ぶのかもしれませんけどね、こんなの真顔で流通に乗せられた日にゃ、常識ある映画ファンは立てこもって(どこにだ?)ゲバルトですよ、粛清!って。

なんかねー、おかしな事を言うようですが映画製作にもプロとアマチュアの区切りが欲しいよな、と思ったり。

パッケージからは全然わからんわけだよ、低予算っぽいな、ぐらいのことしか。

特に私は映画見るときにあんまり前情報仕入れないタイプだから。

いくら映画好きでもねー、できない子の面倒を毎回毎回み続けるほど酔狂じゃないわけだ。

ここまで書いて、まったく内容に言及してないのに今、気づきました。

もう、わざわざ批評するレベルにすら達してないと思うけど、一応書いておくならミッキーが人を殺すという絵だけがすべての出オチ映画と言っていいでしょう。

他になにも見どころはありません。

とかく発想が貧相だわ、まともに話がつながってないわ(一瞬、ジャンプカット編集なのか?と疑った自分を絞め殺してやりたい)辻褄はあわんわで、映画の体をなしていない、と言えるでしょうね。

出演してる役者さんが結構体当たり演技で頑張ってるのがほんと気の毒。

ディズニーは訴状を送りつけてやればいいと思う。

著作権は切れてるが、現在のミッキーのイメージ(蒸気船ウィリー以外はまだ使えない)を著しく貶める、って難癖つけりゃいいんじゃねえか、と思う。

ディズニーが抱えてる弁護士なら普通に勝てるだろ、きっと。

続編作る気満々らしいからね、監督。

お前のことはよく知らないよ、ジェイミー、でもお前はきっと痛い目にあったほうが良いと思うんだ、俺は。

続編なんて言葉を怖くて口にできなくなるほどに。

ねじレート 5/100

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