最後まで行く

韓国 2014
監督、脚本 キム・ソンフン

車で男をはねて死亡させるも、通報せずに死体を隠し隠蔽を図った刑事のその後の綱渡りを描くクライムサスペンス。

私は完全にノーチェックだったんですけど、本作、売れに売れて中国、フランス、日本でリメイクされたんだとか。

そういや岡田准一がなんかやってたな、って。

なんで俺はスルーしてたんだろ?と不思議に思い、今回遅ればせながら手にとったわけですが、あらすじを少し読んであえて見ようとしなかった理由がわかった。

刑事が保身のために隠蔽工作というイントロダクション、ちょっとね既視感強いように感じたんですよね。

具体的にどの映画、とタイトル列挙するほど記憶に確かではないんですけど、古くはヒッチコックぐらいからそういうネタ使い回されてなかった?みたいな。

でね、大抵はこういうパターンって、車ではねた時点で被害者はすでに死体だった、ってオチなんですよね。

この映画がどうだったかは、ご覧になって確認していただくとして。

ま、ストーリー展開自体はいかにも韓国映画な破天荒さがあって、楽しかったです。

母親の死体が横たわってる棺桶に被害者の死体を隠すアイディアとか、滅茶苦茶するなこいつ、と少し笑ってしまいましたし。

ただまあ、やっぱりね、最初から強めの既視感抱えちゃってるもんで、少しずつ事件の全貌が明らかになっていくにつれて、私は逆に冷めていった、というのが少なからずあって。

そうきたか!みたいな裏切りがなかったんですよね、私にとっては。

局所的に評するなら、エンディングでの対決はホラーかよ!とツッコみたくなるようなやりすぎ感があって、悪くはなかったかな。

重要な鍵となる人物をチョ・ジヌンが演じてるんですけど、この人がなんか博多人形みたいなご面相でね、不死身の博多人形って(見ればわかる)、お前はアジア版チャッキーか!と変に可笑しくなってきたり。

快作だとは思います。

だらだら引き伸ばさずにサクッとまとまってるし、最後まで一気に見れるだけのテンションは維持してましたし。

私はそれほど入り込めなかった、ってだけで。

広く支持されるのは理解できますね。

ねじレート 70/100

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