ヤマビコ13号

1971年初出 松本零士
奇想天外社

<収録短編>
銀河鉄道の夜
ネアンデルタール
大魔女王第3紀
大サルマタケ博物史
ヤマビコ13号

これといって突出した短編はないんですが、やはりなんと言っても注目は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を漫画化していることでしょうね。

999と銀河鉄道の夜がどのような関係性にあるのか、詳しくはないのですが、 あふるる叙情は他の松本作品とは違うファンタジックな美しさの発露があり、さすが賢治、と唸らされるばかり。

999を描く上で着想のヒントになった、という事なのかもしれませんが、これを読む限りでは別物ですね。

賢治の作品を松本零士の筆で再現する、という試み自体が私には非常におもしろく感じられました。

あとは「大サルマタケ博物史」があまりにもばかばかしくてあたしゃ好きです。

999ファンは一読の価値あり、かもしれません。

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